「Yo」というハイコンテクストアプリについて考えてみたYo
「Yo」という超シンプルなメッセージングアプリがあります。
ユーザーは5万人程度で、これまでに400万回「Yo」が送信されています。
最近、エンジェル投資家から120万ドル調達したらしいです。
本当に簡単で、「Yo」と送りたい相手のユーザーネームを選んでタップするだけ。
これだけで相手に「Yo」と届きます。
届いた「Yo」は「Yo's:○○」みたいな感じでプールされていきます。
ちなみに届くと男性の声で「ヨー!」と音声が鳴るので、
公共の場などではマナーモードにするのが良いかと。
ハイコンテクストなアプリ
コンテクストという言葉があります。
これは、文字とか言葉とかの背景や文脈を表す言葉です。
実は日本は元々ハイコンテクストの文化で、
「空気読め」とか、絵文字とかの文化が代表的ですね。
海外では顔文字の「:)」とか「;)」ぐらいしかない無いらしいですし。
少し前に読んだITビジネスの原理に、面白い例が載っていたので紹介します。
例えば、江戸時代の茶道。
たった1つの茶器や茶碗が、城1つと同じ価値を持ったりしていた。
実際は茶器自体にそんなに価値はなく、この茶碗の価値は"それが分かる人にしか分からないというところに価値がある"。
この器の曲線がどうのとかの実体としての価値はどうでもいいこと。
しかし武士の狭い世界では、その違いが分かることこそが価値。
その価値がインフレして、茶碗ひとつのために人の首が飛んだりする。
これが究極のコンテクストの形です。
ここまでいかないにしても、プロダクトに対するストーリーや背景は、
マーケティングにおいても重要な役割を担っていると思います。
Yoの場合、
- おはようの「Yo」
- 元気?の「Yo」
- まだ起きてる?の「Yo」
などが主なコンテクストですかね。
活用シーンは?
結構考えてみましたが、本当の意味で活用するには、
Yoを使う前に何らかのやり取りをしている前提が必要なんじゃないかと思いました。
例えば、待ち合わせ。
- 何時にドコソコで待ち合わせの約束をします
- 先に着いた人が「Yo」と送ります
- 後から着いた人が「Yo」と送ります
みたいな。
他には、モールス信号とか。
使う理由なんて無い
そもそもこういったアプリを面白いって言う人達って、
他の人は知らないのに、おれは知ってるぜ的な感覚を楽しんでると思うんですよね。
優越感というか、アーリーアダプターならではの感覚というか。
だから、アプリ自体は直ぐ飽きられてしまうと思うんですが、
サービスとしては、大企業にバイアウト出来たら成功なんじゃないですかね。
8時間で作ったとかどこかで見ましたし、ROI的にも超凄いし。
色々書きましたが、結論としては
LINEを使おう
です。
ちなみに僕のユーザー名は「KMATZ」です。
皆さんの「Yo」お待ち申し上げております。
あと、電話番号で登録する機能に脆弱性が見つかっているので、
ユーザー名で登録するのが無難ですYo
【注意喚起】今話題の「Yo.」、登録した電話番号が丸見えであることが発覚!