HTML5カンファレンスでの村井教授の話が面白かったので内容をまとめた
参加したのはこれ↓
1200人くらいある募集が、10日で埋まるくらい人気のあったカンファレンスです。
前回のカンファレンスはボランティアスタッフとして参加しましたが、今回は一般での参加です。
カンファレンスについてですが、業界の第一線で活躍している人達が結構登壇しています。
インターネット・サムライの村井先生とか、Googleの及川さんとか。
基調講演、村井先生のお話
話自体はかなり高めのレイヤというか、Webの未来についての話でした。
Netflixのユーザーデータ取得
途中で「HOUSE of CARDS(ハウス・オブ・カード)」という海外ドラマの話が出てきて、「見たことがある人いる?」と会場の人に聞いていたのですが、誰も手を挙げていませんでした(僕はガッツリ見ていたんですがw)。
何でこんなドラマの話をするのかと言うとですね。
このドラマは、ネット配信で初公開されたドラマシリーズとして史上初めて、
「プライムタイム・エミー賞」を受賞したのです(それを聞いたので年末年始にいっき見しました)。
さらにゴールデン・グローブ賞や主演女優賞など、賞をめっちゃ取っています。
これだけなら「ああ面白いドラマなのね」みたいに落ち着くのですが、
実は配信会社のネットフリックスは、
「どの地域のユーザーに多く見られているか」、「ドラマのどのタイミングで離脱しているか」、「何話で飽きたか」など、
視聴者の情報(ビッグデータ)を取得して分析しているらしいのです。
そして、そのデータを解析していったら賞を取れたというカラクリ。
これは既存のテレビやDVDには出来なかったことで、まさにネットならではです。
この話が示しているように、やがて家庭にあるテレビにネットが繋がって、さらにカメラが付いたら、もの凄い数の貴重なデータが取れると。
そして、それは近い将来起こると話されていました。
3Dプリンタのデータを世界中でやり取りできると。。
写真を見て気づいた方もいるかもですが、村井先生はアメリカで足の指を骨折してしまったそうです。
アメリカから日本の病院に医療データを送ることが出来なかったら、その指は終わっていて今回の基調講演にも参加出来なかったと話していました。
そのデータの話ですが、
3Dプリンタのデータは、公開すれば世界中のどこからでもダウンロード出来ます。
そして、そのデータと3Dプリンタがあれば、物を簡単に作成出来ます。
それが進むとどうなるかと言うと、
物に対しての税金(関税なども)がかからなくなります。
そして、ダウンロードしたデータを加工して欠陥の製品を作ってしまったら、「誰の責任になるのか?」などの法律面での影響も出てきます。
今はまだ身近に感じませんが、もはや時間の問題ですね。
カンファレンスの資料など
村井先生の他にも、WebRTCやWeb Audio APIなど、面白い話が沢山聞けました。
以下のリンクに各セッションの動画や資料がまとまっているので、興味のある方は覗いてみてください。
HTML5 Conference 2015 講演資料まとめ | Time to live forever
ちなみに、ハウス・オブ・カードはSEASON2までDVDとBlu-rayで出ています。
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