テクノロジーとエンタメの祭典「SENSORS IGNITION 2015」で聞けた有り難い話まとめ
行ってきたのはこれ↓
SENSORS IGNITION 2015|SENSORS|Technology×Entertainment
センサーズとは、僕が最近メッチャ好きな制作会社の「バスキュール」と、「日テレ」が共同で運営しているメディアです。
その中でもSENSORS SALONというコラム(?)のようなものがあり、
それには「チームラボ」の猪子さんや、カンヌの賞を取った「電通」の菅野さんなどが出ています。
キーノート 「人工知能が変える表現の世界」
1発目の登壇者は、真鍋大度さん(ライゾマティクス)。
Perfumeのプロジェクション・マッピングでお馴染みですね。
とりあえず、話していることの次元が違いすぎてビビリました笑
今は人工知能(AI)に興味があるらしく、AIにラップをさせたり写真を撮らせたりしているそうです。
ラップは、「そもそも韻を踏むのはコンピュータの方が得意でしょ」という発想から生まれたらしいです。
方法は、一旦単語を全て発音記号に変えてから、どれだけ似ているかを計算させるという気の遠くなる手法。
例.Welcome to Syria(ウェルカム・トゥ・シリア)
→You can be serious(ユーキャン・ビー・シリアス)
他には株の取引を可視化するなど、もはや僕は「かっこよすぎワロタw」の状態。
セッション3「コミュニケーションが変えるコンテンツビジネスの未来」
ECの「北欧、暮らしの道具店」はマーケティングに売上の1%しか使っていない
本来なら、売上の20%をマーケティングに使うのが一般的。
なるほどと思ったのが、同じ製品を別の使い方で紹介している点。
例えばストーブなら、リビングと風呂場でそれぞれの使い方を紹介して見せ方を変え、ユーザーに常に新しい商品だと思わせる工夫をしているそう。
nanapiのけんすうさんの話
- 最高のグロースハックはコアユーザーと話すこと
インスタグラムの人が言う最高のグロース方法は毎日ユーザーと飲むこと。
クックパッドとか食べログの人も同じように、ほぼ毎日ヘビーユーザーと会っているそうです。
Pixivも、絵が上手い人を社内に呼んだりしていたから伸びたと話していました。
- 手段が目的化して良い
よく「ドリルを売るには穴を売れ」という話があるが、あれはイケてない。
ドリル自体がカッコイイと思って買う人も絶対いるから。
これ聞いたとき、うわーマジでそうだわーと思いました。
けんすうさんは、この辺りを言語化する能力がぶっ飛んでいますね。
- スマホを見る前後の生活も考える
アンサーのヘビーユーザーは20時間も使っている(ヤバすぎ)。
サービスを利用している人の生活は他にもあるので、のめり込み過ぎないように、
「ちょっと休憩しなよ」とか「テスト期間中は使うな(学生向け)」とかのメッセージを出すようにしている。
セッション4「クリエイティブが変える、広告の定義と未来像」
登壇されていた人達は制作会社の人で、クライアントと連携して、
如何にイケてる広告(コンテンツ)を作るのかを焦点に話をしていました。
課題から見つけなくちゃいけない
クライアントの課題を解決するのが今までの役割だったが、
今はカオスになり過ぎて課題すら何なのかが分かっていない。
つまり、課題創造から始めないといけない。
コンテンツの中に広告
コンテンツの「この部分に広告を載せよう」という手法はもう通用しない。
今は「広告もコンテンツの一部」として提供する必要がある。
そうなると、広告とコンテンツの垣根が無くなるので広告と言いたくない。
LINEのスタンプのように、広告がコミュニケーションになっているケースも。
テレビCMをネットでそのまま使っても通用しない
某芸能人がチョンマゲの格好してお茶を飲むCMがあります。
(YouTubeのリンク貼りたいけどやめとく)
テレビであれば普通最後まで見るが、あれがネットで流れたら見ない。
ネットでウケるのはもっと"リアル"な内容。
CMはどうやって作っているのかとか。
感想
個人的には、けんすうさんが話していた「サービスを使っている前後の生活(時間)も考える」という話が印象的でした。
言われると当たり前なのですが、全く気にしたことがなかったです。
サービスを作っていると、当然「気持よく使ってもらおう」と努力しますよね。
ただ、そのサービス内で気持よく使ってもらえたとしても、
ユーザーにはそのサービスを使っている"以外"の生活(時間)もあるわけです。
いくら素晴らしいプロダクトを作っても、ユーザーの生活に悪影響を与えるのは良くないです。
僕もその前後のことも考えながら、今後サービスなどを作っていきたいなと思いました。