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プログラミングとか学んだことの備忘録ブログです。

予想通りに不合理という行動経済学の入門本が面白い

タイトル:予想どおりに不合理-行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」

著者:ダン・アリエリー

今日、Web界隈ではUX(ユーザーエクスペリエンス)という言葉が多く使われています。

UXという言葉は掘り下げてみると人間の行動(体験)を現した言葉です。

つまり、ネット上のユーザーの動きも行動経済学に落とし込めるわけです。
そう考えたので読んでみました。

 

人間には常に相対的バイアスがかかっている

人間の認識というのは常に"相対的なバイアス"がかかっています。
どういうことかと言うと、

例えば、ジャイアント馬場って誰が見ても背が高いって分かりますよね。

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でも、ジャイアント馬場以外の人間がいなくなったらどうなるでしょうか?

ジャイアント馬場の身長が高いのか低いのか分からなくなります。

このように、何かと比べないと物事の判断が出来なくなります

これが相対的バイアスです。

自販機のジュースが1個500円だと高いと感じるのも、平均的な価格は120円だと頭の中に既にラインが引いてあるからです。

A/Bテストも、テストをしてみないと現在の数字が高いのか低いのか分かりません。

 

決断しないことによる影響

書籍に中国の武将である項羽の話が例として挙がっていました。

項羽が戦場に赴いた際、まず何をしたかと言うと、

河に留めてあった自分の船を燃やして退路を絶ったのです。

この理由は、退路を断てば勝つか負けるかしか選択がなくなるからです。

船を燃やしていなければ退却という選択肢もあるため、戦中に邪念が入る可能性があります。

 

他に面白かったのがロバの話です。

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※写真はポニー

ロバの餌を、右の餌入れと左の餌入れにそれぞれ入れたとします。

ロバはどちらの餌を食べようか悩みます。

そして悩み続けます。

しかし、悩んでいるうちに餓死してしまうwwといった比喩の話です。

決断しないことによる影響を考えに入れることを忘れることが人間にはよくあると言います。

あれこれ考えているうちに、時間だけが過ぎていくといったこともあるかと思います。

 

他人の直前の行動に影響を受けるか

レストランなどで注文をするとき、先に注文した人の影響を受けるかどうかの話。

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アメリカでは、先に頼んだ人と被らないように注文をすることが分かりました。

しかし香港では、先に頼んだ人と同じになるように注文をするそうです。

日本は恐らく香港と同じ傾向だと思います。

日本人がブランドが好きな理由も、この辺りが影響しているのかと。

 

いくつかあげた例のように、確かに!と納得する部分がこの本には数多く載っています。

500ページ近くあって少し長いですがお勧めですよ。