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プログラミングとか学んだことの備忘録ブログです。

プロダクトマネージャーになりたい人は「Inspired: 顧客の心を捉える製品の創り方」を読むといいかも

少し前からバズワードっぽくなっているプロダクトマネージャー。

結局どういう人なの?って思ったので、

Inspired: 顧客の心を捉える製品の創り方 を読んでみました。

 

※以下からPMと表記する箇所があります

 

プロダクトマネージャの役割(仕事)とは?

この書籍には「PMの役割とは?」みたいなものが散りばめられているのですが、

その中でもよりシンプルに表現されているのが以下。

 

プロダクトマネージャーの主な任務としては 2つある。

製品の市場性を評価すること(1)と、

開発すべき製品を定義すること(2)である。

 
(1)製品の市場性を評価すること

製品の仕様を決めることだけが仕事ではないのです。

そもそも作ろうとしているプロダクトが、

本当に価値のあるものなのか、

あるいはどうやって価値を高めていくのか

という検証をすることも仕事になります。

 

どうやって作るか(How)だけではなく、

何(what)を、なぜ(why)作るかのレイヤーまで手を出すイメージですかね。

 

また、製品の価値やユーザーの意向を測る指標として、

NPS(ネットプロモータースコア)というものがよく使われているようです。

 

(2)開発すべき製品を定義すること

プロダクトマネージャーの仕事は、

究極の製品を定義することではなく、

目的を達成するために必要最小限までそぎ落とされた製品を定義することである。

これ言うのは簡単なのですが、実際にはかなり難しいんですよね。

製品(機能)を削るというのは、偉い人や顧客の承認を得ないといけないので。

つまり「そぎ落とす理由をロジカルに説明できて」、

なおかつ「偉い人たちと臆せず戦えるキモを持ちあわせた人物」でないとPMは務まらないということですね。

 

プロダクトマネージャーはコードを書くのか?

書籍を読む限りほとんど書かないようです。

というのも、

エンジニアリング部門というのは、基本的に、

正しい製品を作ることではなく

製品を正しく作ることに専念することになっている。

と書いてあるように、 

実際にプレイヤーになると「製品を正しく作ること」に専念してしまい、

「何が正しい製品なのか」混乱すると思います。

 

ではコードを書けなくてもいいのか?

優秀なプロダクトマネージャーになるためには、

自分で新しい技術を発明したり、使いこなしたりする能力を身につける必要はないけれど、

その技術を理解し、活用の可能性を調べられるぐらいには使いこなさなければならない。

書けなくてもいいようですが、 フィジビリティを判断する能力は必要とのこと。

 

プロダクトマネージャになるには?

プロダクトマネージャーは、

エンジニアが質の高い製品を作るために必要だと思っていることを自由にやらせるようにしなければいけないし、

エンジニアは、

プロダクトマネージャーが使いやすくて、価値の高い製品を自由に思い描けるように配慮しなければいけない。

 

すばらしい製品の定義を思いついて、それをエンジニアリングチームに丸投げしてしまう、というのがある。

そのせいで、何をしたいかと何ができるのかをすり合わせるという非常に重要な作業に取りかかるのが遅れて、

いろいろな情報をしっかり検討する時間もないまま意思決定をしなければならない状況に陥ってから、慌ててすり合わせをする羽目になる。

 

やっぱり実際の現場でエンジニアとして経験を積んだ人の方が、上記のような気持ちが分かると思います。

気持ちが理解できるということは、エンジニアチームと上手くコミュニケーションが取れるということだと思うので、

PMになるにはエンジニアとして修行を積むというのが近道だと思います。

※SEじゃダメ

 

まとめ

PMは「製品(プロダクト)のCEO」とどこかで聞きましたが、

ほんとにそんなイメージだと思いました。

 

プロダクトマネージャという言葉が、

世間に認知される前(できる前)からこの役割はあったと思いますが、

なぜここ最近でいっきにフォーカスされるようになったんですかね。

いわゆるITが成熟してきて、単純なサービスの内容だけでは勝負できなくなって、

製品をより良いものにする人、ひいては製品に責任を持つ人を作ろうといった背景ですかね。

 

ちなみにクックパッドでは、PMのことをディレクターと読んでいるらしいです。

呼び名は様々ですが、いずれにしても、

ユーザーを幸せにするサービスを作るためには、

学んで検証をするPDCAを回し続ける人物が必要ですね。

Inspired: 顧客の心を捉える製品の創り方

Inspired: 顧客の心を捉える製品の創り方